【レポート】HafH Diversity in Residence Project Vol.2

アドレスホッパー料理人 林直子さんがHafHNetworkのゲストハウスを周りイベントを開催。その様子をお届けいたします。

『多様性と共に暮らす』を感じる事で新しい時代の暮らし方を考える企画『Diversity in Residence Project』 。第2弾としてアドレスホッパーの料理研究家なおちゃんこと林直子さんがHafHネイバーとなり、2ヶ月間にわたって日本各地のHafH提携ゲストハウスに泊まりながら『旅するように働く』を実践してくださいました。その中で見えてきたことを皆さんにご報告します。

 

こちらの企画、最初のイベントはまさに新しい時代の幕開けとなった令和元年5月1日の夜。HafH1号店のHafH Nagasaki SAIにて開催されました。当日はSAI常連のお客様だけでなく、この日初めて訪れるという方、ALTの先生やお店を経営している外国人の方々も参加してくださり、総勢20名以上の方々にお集まり頂きました。

 

 

お料理が出来上がったところで、先ずはなおちゃんからメニューについてご説明。新しい令和の時代に長崎から世界に向けて新しいライフスタイルを提案するに相応しく、世界を旅したなおちゃんだからこそ作れる多国籍なメニューとなりました。

 

 

お酒も入って場の空気も和んで来たところで、このHafH NagasakiSAIの建物の元の持ち主で、現在は隣りでセレクトショップ”Susquehanna(サスケハナ)をオープンされているオーナーさんもこのめでたい日を盛り上げようと駆けつけてくださいました。ありがとうございます!

 

 

更にはこちらも同じ並びのスポーツショップの店長さんが「HafH Nagasaki SAIが何をやっているのか非常に気になっていたけど、作りがオシャレ過ぎて気軽に立ち寄れない」というお店のお客様を何人も連れて来てくださいました。

 

 

なおちゃんのお料理イベントによってHafHNagasakiSAIがより入りやすい空間となり、最終的にはこんなにも沢山の方々が集まってくださいました。

 

 

次にイベントを開催したのはHafH Nagasakiの2号店としてこの度オープンしたHafH Nagasaki Garden。地域の方々に知っていただける良い機会になればという事で、お食事付き内覧会としての開催となりました。先ずはこちらでマネージャーを務める弊社スタッフYasuこと岩村の方から集まった皆さんにご挨拶と施設のご説明。

 

 

施設内を自由に見学していただいた後になおちゃんの作ったお料理を縁側やリビング、天気が良かったのでお庭に出てなど、皆さん思い思いの場所でお食事を楽しんでいただきました。更にお庭ではなおちゃんのお友達が佐賀と佐世保から携帯用のピザ窯を持参してピザを焼いてくれるサービスまで。

 

 

元はこちらの邸宅にお住まいだった家主さんにもお越しいただきました。ご自身の思い出の沢山詰まった場所が、こうして地域の方々となおちゃんのように旅するように働く人たちが繋がる場として生まれ変わり、これから利用されていく様子を喜ばしくご覧になっていました。

 

 

そしてなおちゃんお料理イベント長崎での最後の開催地となったのは、目の前に雲仙と天草を望む大海原が広がるHafHネットワークの1つである茂木のゲストハウス、“ぶらぶら”です。

 

 

この日はイベント参加者やゲストハウスのヘルパーさん(お手伝いさん)もキッチンでなおちゃんからお料理の作り方を教わりながら一緒に準備してくださいました。ヘルパーさんの中には台湾人の女の子もいて、今夜も国際色豊かなイベントになりそうです。

 

 

そして1時間後、今晩のなおメシ出来ました〜!美味しそう!!

今日のお料理には茂木の漁師さんから仕入れた海の幸もふんだんに使わせていただきました。

 

 

さあ、皆さん待ちに待った豪華ディナーのお時間です。ゴールデンウィーク真っ只中ということで、旅行でぶらぶらに宿泊しているご家族に地元茂木の皆さん、台湾・香港・滋賀県からのヘルパーさんと、長崎で最後のお料理会は30人もの方々が集まってくれて大にぎわいな宴になりました。皆さん一緒にゴールデンウィークの思い出の1枚、ハイチーズ!ぶらぶらオーナー大島さん、スタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました。

 

 

ゴールデンウィーク期間中に長崎で開催した3回のイベントには、延べ70人の皆さんにご参加頂きました。皆さんとのまたの再会を誓ってなおちゃん、次の開催地広島へ車で移動です。実は長崎へ来る前も瀬戸内海の小豆島でお料理イベントやっていて、そこから600キロを大切なお料理道具を載せて愛車のジムニーでやってきてくれました。そして今度は広島まで400キロ。

 

旅するように働くってまだまだ移動の交通費がかかるし体力も必要。新しいライフスタイルを提案するHafHはネイバーが旅するように働く中で新たに見えて来る課題を解決する事にもこれから取り組んでゆきます。例えばこの移動もHafHネイバーが増えてくれば、移動の時間をシェアしてそこでまた新しい人の繋がりが出来る仕組みを考えてみたりと可能性は無限大ですね。

 

 

そしてやってまいりました広島!実はここ広島はなおちゃんの出身地、そして会場は広島県唯一のHafHネットワークであるゲストハウス縁。広島のゲストハウスと言えば“縁”というぐらい地元では有名…ゲストハウスというよりもオーナーの紅(コウ)君が有名なんですが、スタッフの皆さんも一緒になおちゃん我がふるさとで故郷に錦を飾る晴れの舞台の準備を手伝ってくださいました。

 

 

今回はイベント開催4回目にして初の事前に満員御礼!年齢からお仕事、住む場所まで多彩なメンバーが集まってくださいました。県の観光課職員さん、江田島と似島の地域おこし協力隊、大崎下島のレモン農家さん、流川のバーのママさん、大学の職員さんに現役大学生、IT系企業の社長さん、そしてなおちゃんの地元の同級生のお友達まで。開催場所の名前の通り沢山のご縁が、なおちゃんの作った美味しいお料理を囲んで広がりました。

 

 

そして5月のDiversity In Residence Vol2、最後の開催地となったのは京都です。

今回は回送電車を飲み屋にしてしまう京阪中之島駅ホーム酒場に出店したり、自身がダイバーである事からお酒を海中に沈めて熟成させる海中熟成酒を販売したりと、奇想天外なイベントを開催している京都の名物酒屋さん中畝酒店の中畝さんとなおちゃんのお料理で食とお酒のコラボイベントとして開催しました。

 

 

京都だけでなく大阪や滋賀など広範囲の方々にお越しいただき、日本酒『令和』で乾杯!そして滋賀からご参加いただいた方から滋賀の代表的な食べ物の“鮒寿司”を差し入れでいただきました。

旅するなおちゃんから刺激を受けて、実家のお店を息子さんに引き継いで“鮒寿司ネイバー”となり、世界に鮒寿司を広げる!と、壮大な野望も飛び出し参加者の笑いを誘っていました。

 

 

長崎→広島→京都と約800キロのお料理旅はいよいよ東京へ。

6/1に初めて東日本での開催を迎えました。場所は関西酒場らくだば 。

関西出身でらくだ顔な店長も『旅する料理人』ってどんなやねん?と興味深々。

 

 

今回はお店のネーミングにつられてか、ランニングユーチューバーさんに、日本で唯一旅行でなく旅を売っていた旅行会社の社長さん、タイの人気コリンビングスペースのオーナーさん、HafHと長崎を愛して全国各地のHafHイベントに参加してくれているHafHアンバサダーさん、そして今回はHafHの東京スタッフも加わって約20名の皆さんにお集まりいただきました。

 

 

イベントも6回目を迎えると既に皆さんなおちゃんのお料理をSNS等の写真や動画でかなり見ていたと思いますが、実際のお料理が出てくるとやはりすごい歓声!「すごい!美味しそう!早く食べたい!」なおちゃんのお料理の説明を聞いてみんなで、はい乾杯!

 

 

しばし歓談の後はHafHの切込隊長、スタッフのSIGMAから会員プランの内容と、HafHがネイバーや提携先のゲストハウスの皆さんとどのような世界を作ろうとしているのかスライドを使って説明。続いてなおちゃんからこれまで1ヶ月間HafHを使って旅するように働いてきて感じた事を発表してもらいました。

 

 

その後はこの場に集まった皆さんにも繋がりを作っていただきたく、1人1人の自己紹介していただきました。最後になおちゃんの今日のお料理で1番美味しかったものを発表してもらったのですが、とり肉のレモン揚げが1番人気。さすが広島出身なおちゃん、広島県一押しのレモンを美味しくお料理してくれました。

 

 

美味しいお料理をいただきながら個性豊かな参加者との楽しいおしゃべりの時間はあっという間に過ぎて、最後は参加者全員で記念の一枚。みんな充実した時間を過ごせたようでいい顔してますね。

 

 

長崎から始まり広島・京都・東京と旅するように働いてきたなおちゃんに同行して、HafHのネイバー(今回はなおちゃん)が「風」となり土地に根付いて暮らす「土」の人たちとお料理を通して交わることで、令和の時代の新しい風土となる小さな種を蒔いていっているのかなと感じました。

 

そして今回のイベントでもう一つ感じたことは、HafHのイベントがきっかけでゲストハウスという場所が、地域の人たちが気軽に足を運べる場所となりお客様と従業員という隔たりもなく、ゲストハウスのスタッフも地域の人たちや旅人と一緒になってその時間を楽しめるというのは、ホテルや旅館では創り出せないゲストハウスだからこその強みだということ。とても楽しくワクワクする時間と空間がそこにはありました。

 

風のように暮らす人がいて、土のように暮らす人もいる。この風と土の人が交わる場をゲストハウス、ネイバーの皆さん、そして地域の人たちと一緒に6月以降も作っていきたいと思います。その先にHafHが目指す多様性を受け入れる社会が生まれる事を信じて。

 

最後になおちゃんにもこの1ヶ月で感じたことまとめてもらいました。

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【Chef in residence vol. 2 を 1ヶ月通してやって来て感じたこと】林直子

 

5月1日、令和を祝うパーティーを長崎のSAIで開催したことを皮切りにときどきHafHの会員になりながら、長崎、広島、京都の提携施設でイベントをしたり見学しに行きました。

 

そこで感じた事が3つあります。

 

①ゲストハウスはただ泊まるだけの場所ではないということ

 

ゲストハウスで食のイベントを開催することになって、HafHのスタッフや、提携施設のオーナーに大変お世話になりました。

 

そして、ゲストハウスは旅人用の宿であるだけでなく、地元の人の憩いの場所でもあると感じました。

 

②色んなスタイルのゲストハウスがあるということ

 

ゲストハウスと一口に言っても、その種類は様々。正に宿の多様性を感じました。

 

オーナーの思いや、なぜそういった構造で宿をつくったのか?という話など聞いて、目的や実現したいことによってデザインやイベント開催など、できることを変えていけるんだなあ感じました。

 

③HafHのメンバーとして旅をすると楽で、自分が予想もつかなかった経験ができる

 

HafHのサービスは、私にとって遊園地の回数券のように感じました。最初にメンバーになって、あとは日数によっていきたい場所を決めれる。

 

今は宿がある場所が限られているため、逆に決定するのが楽。宿を決めるときはワクワクするし、どんな場所に泊まれるんだろう?と旅する前が楽しみでもありました。

 

正直、自分も値段もそんなに変わらないし自分で1つずつ宿の予約をすればいいじゃないか、とも思っていました。

 

しかし、

〇急な予約ができる事

〇決まった宿の中から選ぶこと

〇料金が前払いなこと

 

で、とてもスムーズに滞在することができました。やっぱりサービスの内容を知っていても実際利用してみないとわからないなあ〜と思いました。

 

印象に残った提携施設の紹介をします。

 

 

■仕事もカフェも習い事もできるuzuhouse

■地元の人が自然と集まる縁

■地域の人もウェルカム!心が洗われるような立山GARDEN

■皆が主役。やりたい事を実現できるぶらぶら

■地元に定着し、旅人とローカルが交流する場になっていく長崎SAI

 

それぞれ個性のある宿で、違う場所、違ったコミュニティがありそこで生きる人々と料理会を通して交流することができました。

 

元々、自分が提携施設を周りながら、HafH体験をシェアしていく、というコンセプトの企画でした。実際はありがたい事にたくさんの繋がりができ、出会った皆さんから学ばせてもらうことばかりの旅になりました。イベントにお越し頂いた皆さまにこの場をお借りして改めて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

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Let’s Enjoy Our Life Journey !

 

HafH Crew一同

 

This article was created based on the information available at time of publication.